5/12に恒例のフェレットの健康診断とフィラリア薬getのために、上京してきました。
友達に声を掛けたいなあと思っていても、いつも東京では用事が色々とあって、暇がない事が多いです。(しかも最近はおデブさんのあんずと筋肉質のわさびとの二匹をキャリーに入れるとそのあまりの重さに腕が耐えきれず、だんなにも手伝ってもらうという状態なんです。。。とほほ)
病院の名前は「野村獣医科医院」。中野区の中野通り沿いにあり、春は満開の桜のトンネルとなりますが、ここの桜並木は本当に綺麗で、東京の風景の中で、最も私の好きなもののひとつです。春にここを訪れると、「中野区に住みたいなあ」と溜め息が出ます。。。そんな通りに突如現れる黒いビル。紫色の鉄のドアの前に真っ白なランボルギーニやフェラーリが停まっていれば、院長が来院中の印です。この病院の周囲との違和感が、また楽しくて好きですね。
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私は年に二回ほどこの病院に行きますが、院長がフェレットを手術する場面に遭遇する事が多いです。その時には飼い主のみならず順番を待つ私たちにまでガラス張りの小さな手術室の向こうの執刀風景が丸見えです。これは病院を建てる際に院長のこだわった所で、「やましい手術なんて一切していません」という事と、あざやかな手術の手さばきを見てもらって、飼い主に安心してもらいたい、というのが理由のようです。事実、見ていると院長の技術の高さ・動きの美しさと無駄の無さに感心。素早く・無駄なく・美しく仕上げる、というのは、この先生の美意識の表れであると同時に、執刀されているペットの体の負担を最小限に抑えるという意味もあります。
大概動物病院での手術時には、奥にペットを連れて行き、飼い主から見えない場所で手術をする事が多いと思いますが、悪い見方をすれば、「何をされても分からない」という面があるといえます。院長の良い所は、ペットと飼い主の視点でデリケートにものを考えられる所で、これは今までかかったどの病院にもなかったところです。
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今回は、午前中に病院にひとまず二匹を預けて、この病院の院長さんが「カタログハウスの学校」で講演をするというので、新宿に行きました。院長は著書を沢山出しておられ、非常にスケールの大きな視野で物事を見ていらっしゃるのにいつも感心しています。あらゆる動物に対する深い知識と独自の視点というものをしっかり持っておられるので、飽きさせず一気に最後まで読めてしまうほど面白い著書ばかりです。
この日の院長もさっぱりと真っ白な服に身を包んで登場。この人は、普通お医者さんが着る白衣というものを一切着ません。(旦那のかかっているHクリニックの院長先生も、白衣は着ず、普通の普段着です。)そのかわり、白い服を沢山持っていて、白しか着ないそうです。そして、腕や首にはゴールドの高そうな時計やネックレスをしています。いつもの格好です。
院長は、いかにもお医者さん、という格好が嫌いなようで、「そういう見た目にいかにも名医っぽい先生、白衣で、老齢で、あごひげ生やしちゃって…という人に限って立派じゃない事が多い。自分は今までの典型的なお医者のイメージを壊してやろうという思いで、わざとこういう格好をしている」と話してらっしゃいました。なので、成金ぽく見えようが、香水臭かろうが、あれはわざとだということで、そのまんまを信じ込まない方がいいですね。私は、以前も言ったように変わり者が大好きなので、(彼らは、実は普通の人よりも「まとも」な部分が多かったりします)普通でなくなるほど面白いと思ってしまうのですが。
私の犬は彼の足は彼の襟にはまりました。
院長は、フェレットを誰よりも早く日本に紹介したり、爬虫類や変わった魚類などを沢山飼育したりという変わったイメージから、「ゲテモノ獣医」扱いされていますが、この人の一番好きな動物は、実は犬です。本当に犬が大好きで、愛犬がドーベルマンであるところを見ると、犬と飼い主との強い結びつきを求めている人なのだと分かります。ドーベルマンは、あの断耳した耳が「悪魔の耳」と呼ばれ、獰猛で怖いイメージがあると思います。しかし本当は、自分が飼い主だと認めた人間に一生涯忠実に従い続ける忠誠心のある犬で、他の犬種に比べてこの面はダントツだと思われます。犬を嫌う人は、飼い主に媚びているように見えるところが嫌なのかもしれませんが、犬を本当に愛する人は、「言う事を聞くから好き」なのでは� ��く、人間同士では築き得ない、犬と自分との魂の結びつきを求めて、犬を飼うんだろうなと思います。
(そういう私は、フェレットや猫が好きだったりするんですが。。。でも院長のおかげでドーベルマンの魅力にも気付きました。)
この日の講演はQ&A方式で、参加者からの質問に院長が答えるという形で進行していきましたが、一つの話題がどんどん飛躍していって、スケールの大きな話になっていくのが楽しかったです。ペットのトイレについての悩み相談が、樹上生活をしていた「人間」とそうでない「猫などの生き物」にとってのトイレの感覚の違いの話につながったり、人間の住んでいる「常識的」な社会は、実はこの宇宙の中ではほんの小さな世界に過ぎない、という話などなど。。。
とにかく普通の人の物差しとは違うものを持っているので、良い刺激をもらえました。(でも実は、この先生の著書を初めて読んだ時に、書かれている内容に深く共感したんですけどね。そんな私も変わり者でしょうか?)
講演の最後に、サービスで、院長はホワイトボードにさらさらと大きく愛犬のドーベルマンのイラストを描きました。この人の絵の腕は見事なもので、著書にたくさん挿絵が載っていますが、こんなに上手にユーモラスに、愛情豊かに動物を描く人を私は他に知りません。会場の参加者も皆それを知っているので、描き終わった時には割れるような拍手が起きました。私も大興奮でした。手先の器用さでは右に出るもの無しといった感じの院長でした。。。
講演が終わり、会場の外に出ると、そこでははや列をなして皆が院長にサインを求めていました。院長のほとんど全ての本を持っている私は、「しまった!!持ってくるべきだった!」と激しく後悔しましたが、後の祭り…。仕方ないので、院長の最も愛する生き物、『犬に関する100問100答』という本を買い、並んでサイン+イラスト!を描いてもらいました。一人ひとりのリクエスト通りに動物の絵を描いていた院長も、描いた人数が30人を超す頃には疲れて来て、「もういいや、犬で行く!」といい、途中から全てドーベルマンの絵に変更となりました。お疲れさまです。。。
私がサインをもらっている最中、旦那がいきなり「写真を撮ろう」とカメラを構え、院長に写真に入ってもらいました!いつもは病院でフェレを診てもらっているのに、なんでしょう、この恥ずかしさ。
でも気が利くね、旦那。偉い!
あとでフェレットの診察を受けに中野の病院にすっ飛んで帰った所、「講演に来て頂いたそうですね!!ありがとうございます!!」といきなり奥さん直々にお礼を言われ、また恥ずかしい思いをしました。情報が流れるのは早いですね。奥さんもリスみたいに可愛い人で、個人的にファンなんですよね。(好きな人の多い私。)
あんず+わさびも健康に問題ないとお墨付きを頂きました。これから暑くなるので管理に気を付けつつ、二匹には長生きしてもらいたいと思います。
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